![つかみアイコン つかみアイコン](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/elementor/thumbs/-qgovb2qj6mjfkzg9w2i9avg8p9fuzm509hiekjhut8.png)
![アセット 5@4x アセット 5@4x](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/elementor/thumbs/-5@4x-qdb3pd5hm8bvfa9qsvfptl9jk2ar7d5833cj9ji2a6.png)
『さて。ばらしてみっか!』です。
※マシンの販売だけでなく、カウリング補修/ブラスト処理も承ります。
前回のブログでカウルの部位について説明しましたので、(カウルの部位について説明をした「カウルについて」に記事はコチラ)さっそく、アッパーカウルの左ウインカー取付部を補修していきましょう!
この部分です。
![](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/アッパーカウル補修_部分解説.jpg)
前回掲載しましたが、カウルを外していく工程の写真を撮り忘れているので、既にバラバラです。
毎回ホントすみません。
![](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/pose_syazai_sliding_dogeza_man.png)
このRVF、納車(仕入れ)時に一緒に予備のアッパーカウルもついてきたのですが、その予備のアッパーカウルも、左フロントウインカーの取付け部が、前オーナーの「立ちごけ」により破損しています。
その予備カウルを確認しましたが、ちょっとこれ使うのは難しい感じです。
バッキリ割れちゃってますので、これなら今ついているほうを補修したほうが良いですね。
マシンに付いているアッパーカウルは、割れが無いだけで、ほぼ上の写真と同じような欠損具合でした。
下記の写真の青く塗ったところが欠落部分のイメージです。(これは破損のないほうを撮影した写真を反転させた写真です)
まあ、きれいに欠損してくれたので、治すのには助かりましたが・・・
![RVFアッパーカウル](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/04_RVF_アッパーカウル-3-1024x667.jpg)
破損部の形成処理(前工程)
では、まずは折れ残った部分を削っていきます。
以前に失敗した経験から、削る周辺は必ずマスキングテープを貼っておきます。
リューターの回転はある程度までに抑えますが、それでも何かの拍子にはじかれて、
状態の良い部分を傷をつけないようにします。やっちゃったらホント落ち込みますからね。
![落ち込む(イラスト)](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/pose_ochikomu_businessman.png)
段取り八分とはよく言ったものです。
下の写真のように割れ残った部分をきれいに削っていきます。
リューターで削りすぎないように、少しずつ。少しずつ。
![RVFアッパーカウル補修_マスキング](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/05_RVF_アッパーカウル-4-1024x768.jpg)
ABS材の切り出し
それから各部の寸法を測りABS材(今回は厚さ3mm材)を切り出します。
こんな感じです。
![ABS材切り出し](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/06_RVF_アッパーカウル-5-1-1024x768.jpg)
現物合わせ
ちょっと大きめに作って現物合わせしながら削っていきます。
私がヘタなのですが、いきなりドンピシャ寸法で作っても、ピッタリ合った試しがないので・・・
採寸方法の問題?・・・
切り出したABS材を現物に付けながら、削っちゃ合わせ、削っちゃ合わせを繰り返します。
![ウインカー取付部、現物合わせで調整](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/07_RVF_アッパーカウル-6-1024x768.jpg)
実はこれ2個目なんです。
1個目は削っている途中に粉塵が鼻に入り、くしゃみをした瞬間、削りすぎて終了。
『ニィ~ジジジジジ・・・!』と捕まえようとしたセミが逃げるときのような音・・・トラウマになります。
今までの苦労が・・・マスクすればよかった・・・(泣)
![](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/bug_semi_final.png)
溶剤の注入
微調整を繰り返し寸法が合ったら、仮固定して溶剤を注入していきます。
もし溶剤が垂れたりしたら、すぐにふき取ります。余計なところまで溶けていきますので要注意です。
![溶剤注入](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/08_RVF_アッパーカウル-7-1024x787.jpg)
仮固定した状態で気温にもよりますが約10分待ちます。
この段階では、まだ溶剤とABS材は固着していません。(溶剤の説明書には接着は数分、使用は24時間後に。との記載があります)
溶剤とABS材が溶融しゲル状になっている状態です。
固定保持(本固定)
ここで固定保持(本固定)します。
表現がうまくできませんが、ここで圧力を加えることで、ゲルになったABS材が、隙間にウニュ!っと入り込む感じです。
そして再度溶剤を流し込み24時間保持します。
この本固定ですが、必ずちょっとしなるくらいの柔らかい金属板(今回は厚さ1.0mmの鉄ステー)を当て、保持します。ABS板を当てちゃうと一緒にくっついちゃいますからね。
なんでもそうですが作業する前にトライしておくことが重要です。
(失敗してるお前が言うな!という感じですが、かなりの確率で失敗を防ぎます)
![補修部分の本固定](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/09_RVF_アッパーカウル-8-1024x612.jpg)
今回は端面がきれいで、カウル本体と、補修板が接地する面積が確保できているので削ったABSの粉を隙間に詰め込む作業(要は肉盛りですね)はしませんでした。
そして最後の工程になります。
塗装
最後は塗り工程なんですが、純正色を発注して塗るのですが、どうにも色が違うんですよね・・・
下地の色が違って・・・というのは分かるんですが、純正色の上に同じ純正色を塗っても・・・
なかなかうまくいきません。ここも経験積まないと駄目ですね・・・
この部分にはウインカーが付くので、見えない部分なのがせめてもの救いです。
強度的にはプラハン(プラスチックハンマー)で叩いても取れないので機能的に問題はないです
![補修部分の塗装](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/10_RVF_アッパーカウル-9-1024x731.jpg)
さらにウインカーを付けてみて上下左右に動かしてみましたが、問題ありませんでした。
![右フロントウインカー取付部 右フロントウインカー取付部](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/elementor/thumbs/15_17087-e1703131931671-qh4dg4rt52c58hn940nof18q7uxgwu7miumcgu0w00.jpg)
![左フロントウインカー取付部(今回補修)](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/18_17090-768x1024.jpg)
![](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/pose_atama_kakaeru_man.png)
微妙な色の違いが・・・ホントに難しい・・
そしてRVF400のアッパーカウル補修完了となりました。
![](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/job_seibishi_ase.png)
お知らせ?
今現在、筑波選手権 カテゴリーTC400クラス参戦用のSV650を修理してます。
今期の第4戦に初出場したのですが、予選3週目で駆動系のトラブルをおこし決勝には出場できませんでした。
ホンと悔しい・・・現在エンジン全バラ中。
![SV650のエンジン](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2023/12/IMG_6039-1024x768.jpg)
先にブログで紹介したTZR250R(3XV)、手つかずのTZR250(3MA)とR1Z(3XC)、さらに新たに入荷したRZR250(29L)など、どんどん作業を進めていきますので、よろしくお願いします。
![](https://hatsumimotors.jp/wp-content/uploads/2024/01/どうしたもんかね.png)