『さて。ばらしてみっか!』です。
※マシンの販売だけでなく、カウリング補修/ブラスト処理も承ります。
前回までのあらすじ
マグネトーロータを外す為の専用工具が海外にしか無く、
その価格4万円という壁を自作工具で乗り切り、分解を進め、中で行方不明になっていたクラッチダンパーを全て回収!
…が、安心したのもつかの間、さらに分解を進めて行くと、
コンロッドメタルとクランクシャフトが摩耗していた事が判明!
気を取り直して!
コンロッドメタルとクランクシャフトが摩耗していたというショックから一旦呆けた気を取り直し、
トランスミッション等のギア類、ベアリングの確認を実施しました。
ギア類には異常はありません。
全て正常作動し、寸法、クリアランスも規定値範囲内です。
歯の欠け、摩耗も見当たりません。
ベアリングに関しては2箇所ほど動きが渋い箇所がありましたので交換を実施します。
クランクケースを開けた時じゃないとできないですからね。
ベアリングプーラーを使って丁寧に抜いています。
抜き取り時、挿入時にはシール面に傷がつかないか?曲がって入ってないか?
とか毎回緊張する作業です。
すみません。写真がブレちゃってますね・・・
こんな工具を使います。
ベアリングプーラーと言います。
ベアリングに
A(チャック)をセットして、
B(スライドハンマー)を
C(ストッパー)に当て
その力を利用してベアリングを抜きます。
新しいベアリングを入れるときは、抜いたベアリングを当てて均一に挿入していきます。
無事ベアリングの交換は完了しました。
この時点で動作確認、及び必要部品の発注、取り付けての再確認など、組付けてはバラシを繰り返し
1月も後半となってしまいました。
実は…
ちょっと脱線しますが、実は12月に家内の入院手術、
1月に私のコロナ感染からの家内、娘が感染等々・・・
約3週間の作業停止せざるを得ない期間もあったのです。
(家内は私より17歳年上なのでアラウンド後期xxxです。重篤になってしまったらマジで大変です・・・
また、孫が高校受験なので罹患させることは絶対できません!!)
しかし、お陰様で孫は罹患せず、今では皆すっかり元気になりました。
ホント良かった!!
さてと。遅れた作業を取り戻すには、気力あるのみです!
24時間戦え(働け)ますか?
世代の私ですが、やっぱり限界はありますね・・・(泣)
こんなCMもありました
新たな不安
そして異音の要因は判明しました・・・が、ここで新な不安が発生します。
このSV650Sですが、2001年式の古い車両(しかも逆車)であるためクランクとコンロッドメタルが『国内で出てくるのか?』と、物凄い不安に襲われました。
専用工具を検索しても海外のネットでしかHitしなかったからです。
しかし幸い、腰下(クランクケース)は同年代の国内向け車両とほぼ同じ部品の様です。
ここでHさんと相談します。
やはり考える事は一緒でした!
『ヒロチー商事さんに確認してみよう!!』
ヒロチー商事
https://www.hirochi.com
困ったときのヒロチー商事さん
この業者さんは、私がハツミモータースを起こす以前にRZ250の部品を探していた時にどうにも見つからなかった部品を発注することができた時よりお世話になっております。
いつも、なんでこんな部品(希少、マイナー部品)が発注できるの?って思います。
『部品メーカーと太いパイプがあるから』と言われてしまえばそれまでなんですが、何しろ問い合わせに対し、いろいろ調査いただき、迅速丁寧な回答をいただけるのです。
やはりHさんも同様に以前から利用させていただいていたようです。
私とHさん『困ったときのヒロチー商事さん』と呼ばせていただいております。
今回のクランク及びコンロッドメタルについても無事発注することができました。
改めてお礼申し上げます。
ホント助かりました。ありがとうございます。
現在、急ぎ作業での間違った組付け、締め付けトルク等間違いなど、誤った工程(時間ロス)をしたくないため、より一層慎重に進めています。
外した部品を探すロスを防ぐため、1工程ずつ表示梱包しています。
これって地味で手間のかかる作業ですが、組付け時間が圧倒的に変わります。
残り2週間…
2024年 筑波ロードレース選手権の第1戦は3/9です。
エントリー締切が2/9(今は1月後半)なので、現時点で残り2週間。
さて、どうしたもんかね・・・っつうかマジどうすんべ?