『さて。ばらしてみっか!』です。
※マシンの販売だけでなく、カウリング補修/ブラスト処理も承ります。
第2戦だっ!…って、まずは説明
ハツミモータースでは友人の「※野ゴリ」ことHさんが出場している
筑波ロードレース選手権のメカニックを担当し、サポートしております。
※野生のゴリラのこと。
2023年から出場したものの、マシントラブルから無念のリタイア、その後のエンジン治療などなど、いくつもの壁を乗り越えて今があります。
それらを綴ったブログ記事がありますので、よかったら読んでやってください。
まずはオープニングから(笑)
というワケで、2024年 筑波ロードレース選手権 第2戦の記事の始まりです。
あ、なので、オープニングから♪
※オープニングだけ動画(約30秒)アリ
めちゃくちゃ不安な第2戦
ぶっつけ本番。
実はめちゃくちゃ不安な第2戦なのでした!!
第1戦では無事完走、総合(TC250、TC400混走)11位となったことは、前回(第1戦のブログの記事で)お伝えしました。
その時、吸排気系は、マフラーのみ車検対応に交換しているノーマル仕様でしたので、第2戦に向けて、ついに吸排気に手を入れます。
一朝一夕に行かないことは十分承知していたのですが、ここまで時間がかかるとは・・・
現時点でもまだ納得のいく調整はできていません・・・悔しい・・・
実はダウンしてました
取りかかったのは4月になってからになってしまいました。
実は3月の第1戦が終わった後、連日の作業から解放されたのと完走の安堵からか体調を崩してしまったんですね・・・体力無ぇ~!!(笑)
BOX付きの仕様に決定
吸排気に関する仕様もどのようにするか迷っていたのですが、
ある時Hさんが※池田さんより
『エアクリーナーのBOXは付けておいた方がセッティングは出しやすい』
とのアドバイスをいただいていたので、まずはBOX付きの仕様に決定。
※21年筑波ロードレース選手権第4戦で最速タイム
1分01秒063を記録し、今もトップに君臨しているライダー
マフラー・サイレンサー
マフラー本体に関しては、今の物を使います。
フルエキは買えないです。
しかもSV650レース用なんて無い!!(笑)
サイレンサーについては、音量を計測、抜け具合を見ながら都度替えていこうと思います。
音量はレギュレーションで
5500回転時に105db以下と決められてますので・・・
まぁ~このサイレンサーには最後の最後まで苦しめられました・・・
そして技術的なお話し
メインジェットとスロージェット(メインジェットとスロージェット詳細については後述)の番手変更からのアプローチ開始です。
適当に選択するとドツボにはまってしまうのである程度机上で計算することにしました。
実はネットでノーマルエアクリーナーと直キャブ時の吸い込む風速の違いを検証していた方がいたのです。
これ、1つの指標になったのでメチャ助かりました!!
その方のバイクは750cc4発でしたが、ある程度の目安として使えるのでは?っと。
それをもとに最初に計算したものがこんな感じです。(エクセルで・・・アナログ(笑))
断面積比較の計算だけなので、実際の良し悪しは別にして、ある程度の指標にはなるはずです。
M/Jは、おおよそこの上下5番手の範囲内と仮定とすれば10種。
ニードルジェット位置を5段とすればセッティング50回で行けるかな・・・
(途中ダクト径を変更したので選択番手は変更しています)
でもそんなに練習できないし、早めにデータ取りながらセッティングしたい!!
手作りモニターシステム!
という事で、データとしてアクセル開度の確認をしたいのでこんなもの(緑の矢印)を作りました。
余ってるABS板を切って先端を赤く塗り、L字に折ってアクセルラバーに接着(材料費0円(笑))
これ意外とわかりやすいんですよ。俺だけかもしれないけど(笑)
アクセルワイヤーのBOXに目盛り(白い線)を入れて、デジタルの空燃比センサーとこの部分を同時にゴープロで撮影します。
これで、アクセルの各開度、各コーナーでの空燃比がわかるって感じです。
(コースから帰ってきてからPCにつないで動画で確認をします。ちょっと見辛いですが・・・)
そのゴープロので撮影されたものがこちら。
赤枠が空燃比計、黄色枠がアクセル開度です。(このときは全開で12.4を表示)
ひょっこり渡辺サン♪
練習走行のset up中に燃調の作業をしていると、たまたま※渡辺さんとお会いしました。
(※この界隈で有名なオーバー60歳の現役ライダー)
渡辺さん:『ハツミさん。燃調はじまったの~?』
私:『は~い。1個ずつ煮詰めていく感じですが、まあまあ順調です。』
渡辺さん:『おぉ~!やってるね~。ただ、これってデジタル?アナログ?どっちなんだろう?(笑)』
私:『いやぁ~俺自身がそうですけど・・・完璧アナログでしょ!!(笑)』
っと2人で大笑いしました!!
SV650のキャブレター
話を少し技術的な話、SV650のキャブレターについて簡単に説明します。
概要図を描いてみました。
まず、矢印のこの部分がメインジェットといい、キャブレターのフロート室内にあり、ここからガソリンを吸い上げます。
分解して外すと良く分かりますが、緑の矢印のこの針のような部品(がジェットニードル)です。
青い矢印の黒いパーツはダイヤフラムと言います。
メインジェットホルダー(緑の矢印)ここからガソリンが噴出します。
簡単に説明してしまうと、ニードルジェットホルダーにジェットニードルが挿入されています。
ピストンの吸気の負圧によりメインジェットから吸い込まれたガソリンが、ニードルジェットホルダーとジェットニードルの隙間から霧化し、エアクリーナー側から吸われた空気と一緒(これが混合気)にシリンダー内に吸い込まれていくという感じです。
ニードルジェットは先端が絞られて(パース角が付いている)おり、その位置によりガソリンの吐出量を変化させます。
【設置クリップ位置】
下にする:流量多い
上にする:流量少ない
また、メインジェットもその穴径の大小により吸い上げられる量が変化します。
『キャブレターの仕組み』と検索するとすぐHitしますので見てみると面白い・・・
っと言うか考えた人凄い!!っと思います。
今現在、SV650Sは純正のキャブレターを使用しています。
前述したダイヤフラムが原因かと思っているのですが、画像で見る限りアクセルワークに対し回転の反応が一瞬遅れるような気がします。(単純な思い違いかもしれませんが・・・)
本当はFCRとか欲しいんです。セッティングは難しいけどレスポンスは格段に上がりますし、なにより整備性が良いですし・・・
試しに検索してみたら…
実は1度、「SV650用FCRキャブレター」で検索をかけてみたら、Hitしたんです!!
写真付きで中古OH必要だが4万円!!
『OH必要だぁ~?上等だ!やったるわい!!』
速攻購入手続きしました・・・
…が…
待てど暮らせど物が来ず・・・まさかまさかの詐欺サイトでした。
こんなマイナーな車種の部品で詐欺・・・マジかよ・・・
引っかかる俺も俺だが・・・皆さん気をつけてくださいね・・・(泣)
その後は、警察やら送金先の銀行やら連絡して振込先の口座を凍結してもらいました。
凍結された口座の残高は20万円ほどあります。とのこと。
聞けば被害者は、私の他は、ほぼ全員年金暮らしのお年寄りとのことです。
サイトには日用品なども安く掲載しており被害にあっていた方が他に15人ほどいたようです。
銀行からは被害人数で割って被害金として分配しますとのことでした。
ですが、
「私は被害金分配は辞退します。その分を他の方に分けてください。」
と銀行の方にお話ししました。
銀行の方にも念押しで確認されましたが・・・
だって可哀想ですよね?
年金で生活しているお年寄りが、少しでも安いものを買おうとして騙されて・・・
俺はまだギリ50代。頑張ればその分は取り返せます。(多分・・・恐らく・・・きっと・・・)
ホントは俺だってお金は喉から前脚が出るほど欲しいですよ~!
でもお年寄りは頑張れない人もいるかも・・・だし・・・特に俺は婆ちゃんっ子だったし・・・
銀行の方は『ありがとうございます』っと言ってくれました。
それが唯一の救いですね・・・
ホントは、めっちゃ悔しいけどね・・・
『だました野郎!!エコエコアザラク!!!!』
ちなみに…
ちなみに既に筑波選手権は、第3戦も終わっちゃってますが、無事完走できました!
相変わらずHさんはネタの宝庫(笑)
実は第3戦の前日に最終コーナーでスリップダウン大急ぎの修理となりました。
(頼むよ※野ゴリ・・・(泣))
※野生のゴリラの事。ココではHさんの事
ブログ記事も執筆中です!
お仕事頑張り中!
ありがたい事に、先日、TZR250R(3XV)が売れました。
現在、在庫がないので一生懸命整備を進めております。
TZR250(3MA)はフルOH開始しました。
まずはスチームで汚れを落としてから始めます・・・
R1Zは・・・どこまで手を入れるか迷ってます・・・