『さて。ばらしてみっか!』です。
※マシンの販売だけでなく、カウリング補修/ブラスト処理も承ります。
前回までのあらすじ
HPを見てくれた新規のお客様より、RZ250 のエンジンのメンテの依頼を。
RZ250と言えば、私も所有し、乗っては何度もバラし、知り尽くしたマシン。
イロイロ調べながら、クランクケースを割ってみたのでした…。
悲劇は訪れた…
RZ250の整備と並行して(整備作業は順調に)、2台の大型車両の車検のご依頼を頂いていました。
GSX1100カタナとV-MAX1200です。
いざ、車検場へ…その時
1100カタナの一般整備が完了し車検場に持って行くために軽トラに載せます。
っが、前日の雨で路面が濡れており、靴のソールが濡れていたんですね・・・
前輪が軽トラの荷台に乗った瞬間。
左足が横滑りしラダーから外れバイクごと転落しました。
なんとかバイクを守りたくて瞬間的に体を入れたので、完全にバイクと地面の間に挟まれました。
重量級のバイクに押しつぶされた姿・・・さぞかし道行く車の方々の酒の肴になったことでしょう・・・
幸い体を入れたおかげでタンクやメーター類などは無事でした。
ただ・・・マフラーにだけ傷と凹みができてしまいました。
お客様にお詫びしご容赦頂けたのですが、お客様のバイクを傷つけてしまった罪悪感でいっぱいです。
再度軽トラに載せて車検場まで行き、検査は無事完了。
しかし道中、検査中と息をすると胸が痛い。脚も痛いし腫れてる・・・
『こりゃ肋骨逝ったな・・・脚は打撲か・・・』
2週間仕事が出来ず…
念のため整形外科にてレントゲン・・・右側肋骨2本ひびが入っていました。
脚は打撲でした。
バイクを傷つけてしまったショックで痛みに気が付くのが遅れたのだと思います・・・
作業場に帰ってきたら痛くて痛くて・・・
ホント反省です。
このアクシデントで作業を2週間できなかったのです。
痛めた場所が悪かったのか利き腕の右腕がほぼ動かせない・・・
V-MAX1200の車検の予約が2週間後であったのが不幸中の幸いでした。
そしてパーツが届きました
そんなこんながありまして、強化クランクやボーリングされたシリンダー類(サオテックさんに依頼)が到着。
作業を再開します。
上が新しいクランクです。さすがに動きが良い!!
各シール類を新品に交換しクランクケースを組上げ、ピストンを組付けます。
RZ250のエンジン復活!
シリンダーを付け、動きを確認しますが・・・
実にスムーズ。ストレス無し。感動ものです!
各部を組み上げエンジン始動。良い感じです!
調整したキャブレターも良いところで決まった感じです。
あとはお客様のご要望のステムの調整とリアサス調整を実施して試走。
なんか良い感じになりました。オイル滲みや冷却液漏れもありません。
お客様にご連絡し納車完了です!!
V-MAX 車検完了
そして・・・V-MAX1200も車検完了です。
こちらは左ブレーキキャリパーのシールが駄目になっており、オイル漏れしていました。
パッドの減り具合から、ある期間は右側のブレーキキャリパーだけで制動していた感じです。
両側ともキャリパーのOHを実施しました。
学んだ事とお客様へお願い
今回感じたのは、
異常を感じたら速やかに整備の依頼をしてください。
っと言うことです。
バイクは機械である以上メンテナンスをすれば長く乗りるづけることができます。
古いバイクで有ればあるほど小さな違和感を感じたら躊躇しない方が良いです!
違和感が小さく、「これってどうなんだろう?」等思った時、不安でしたら、ご相談ください。
喜んで相談にのります(のれます)。
ハツミモータースは、好きなバイクをずっと乗り続けられる事を応援しています。